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私達は工作油剤の塩素フリー化を推進しています。 リーフレットを見る





残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(PoP's)と短鎖塩素化パラフィンについて

   詳細はこちらをご参照下さい。(現在利用停止中)


残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約と塩素化パラフインの件

当組合における理事会並びに通常総会において、技術部会の野瀬部会長よりご報告 戴いた資料を掲載するものであります。
この情報は、経済産業省製造環境局化学物質管理課からのものであります。
また、当組合では塩素系加工油剤削減目標を非塩素化率95%達成に向けて努力中であります。
一方、当組合技術部会では、この目標達成に向けてアンケート調査をはじめその対応策について種々検討中であります。


化学物質管理の必要性

化学物質には、多くの優れた機能があるため、産業分野のみならず日常生活の様々な場面で利用されています。
このように化学物質は社会にとって有益なものですが、中には人や環境(動物やオゾン層等)にとって有害なものも存在します。
そのような化学物質については、より安全な物質への転換や人・環境が有害な化学物質にさらされる量(暴露量)を少なくすることで、人や環境が害を受ける可能性(リスク)を下げることが可能になります。
したがって、化学物質を安全に利用していくためには、個々の化学物質の有害性と暴露量に基づく科学的なリスク評価を行い、その評価結果に応じて適切に管理(製造・輸入の制限、使用・保管方法の適正化、環境中への排出抑制、有害性に関する情報の適切な伝達等)していくことが必要になります。



塩素系加工油剤の
削減に向けた
アンケート調査結果まとめ
このアンケートは、非塩素化率の組合目標95%に対し、現在約93%で停滞している現状を打開し、早期目標達成のための対策を検討するために、原因調査の一環として平成18年9月に実施したものです。 以下に、アンケート結果をまとめましたので報告致します。


■アンケート回収率と結果概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  1) 回収率  アンケート調査票配布:32社  回答:32社  回答率:100%

  2) 概要
  塩素系加工油剤削減に向けた各組合員の基本方針は、大多数の組合員が明確にしております。また、代替品の開発も積極的に展開している状況であります。開発状況については、一般加工向けでは各社ほぼ完了 しておりますが、難加工向けにおいては各社状況が異なり、おおむね50%程度の進展となっています。顧客の状況については、大手顧客を除き塩素系加工油剤削減への意識は低く、また価格との絡みで削減への意識も希薄になっている状況です。
  これらアンケート結果より、非塩素化率の向上が伸び悩む原因の一つとして、組合各社では代替品は開発されているものの、顧客における加工性能と価格のアンバランスさより、顧客ニーズに合致した製品の供給が遅れているためと推察することができます。また、今後の進展に向けた取り組みとしては「全油剤メーカーが顧客の安全性を重視し、もっと企業倫理の観点から推進して行くべき」と言ったような前向きな考え方と、「法制化による使用禁止」と言った具体的な方法、あるいは「油剤メーカーのみならず使用者側での積極的な対応が必要」など、幅広く回答頂いております。
  今後は、関係部会と協議して目標達成に向けた具体的な方法を検討し実施してゆく予定です。

 

■各設問に対する回答まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  設問1.貴社の塩素系加工油剤削減に向けた取り組みについてお伺いします。
    1) 基本方針はありますか?
      @ ある : 20社(62%)
      A ない : 9社(28%)
      B 無回答 : 3社(10%)

    2) 1)で「ある」と答えた場合の具体的な方針を教えてください。 => 全20回答の区分結果
      ・ 既に全廃 : 10%
      ・ 開発しない、販売しない : 40%
      ・ 95%目標で現在代替活動中 : 50%

    3) 1)で「ない」と答えた場合の理由について教えてください。 => 全7回答の区分結果
      ・ 全面製造中止は考えていないため : 40%
      ・ 代替原料の目途がたっていないため : 30%
      ・ 塩素・非塩素の選択は顧客意向に従っているため : 30%

  設問2.貴社の顧客に於ける状況についてお伺いします。
    1) 顧客の非塩素代替に対する要望はどのようなことですか? => 全26回答の区分結果
      ・ 同等性能で同価格 : 80%
      ・ ダイオキシンを連想させる、ISO14001との絡み など : 10%
      ・ 特になし : 10%

    2) 顧客の非塩素代替の状況は如何ですか? => 全27回答の区分結果
      ・ 前向きに取り組んでいる : 10%
      ・ 中小の取り組みが遅れている(意識が薄い)など : 30%
      ・ 難加工の取り組みが遅れている(代替が恐い)など : 30%
      ・ 価格とのバランスが悪く進展しない など : 20%
      ・ 特になし : 10%

  設問3.貴社の塩素系加工油剤削減に向けた(顧客に対する)啓蒙活動についてお伺いします。
    1) 顧客に対し啓蒙活動を行っていますか?
      @ 積極的に実施 : 11社(34%)
      A 活動実施 : 10社(32%) 
      B 実施していない : 9社(28%) 
      C 回答無し : 2社(6%)

     2) 1)で@またはAと答えた場合、どのような方法で行っていますか?(複数回答可)
      @ 説明会等開催 : 5社
      A 小冊子作成配布等 : 2社
      B 個別訪問 : 19社
      C その他 : 3社
        具体的事例  ・比較データ資料から依頼  ・機会を見て説明  
                  ・学界誌、業界誌等へ投稿、公的研究機関主催の講演会等  ・販促活動中に説明 

    3) 1)で@またはAと答えた場合、どのような側面を重視して啓蒙活動を行っていますか?(複数回答可)
      @ 人体や生活環境面 : 15件
      A 作業環境面 : 10件
      B コスト : 6件
      C その他 : 2件
         具体的事例  ・社会全体の流れ  ・原料塩パラ供給不安

  設問4.貴社の非塩素化率についてお伺いします。
     平成17年度の非塩素化率を下式に当てはめた場合、以下の@からDのどれに当たりますか? 
     (非塩素系加工油剤生産数量/全加工油剤生産数量×100)
      @ 100% : 5社
      A 95%以上 : 5社
      B 95%未満 : 7社 
      C 90%未満 : 5社
      D 80%未満 : 6社

非塩素化率


   設問5.貴社の塩素系加工油剤の代替品開発、及び顧客への展開状況についてお伺いします。

開発状況(一般加工)

開発状況(難加工)

展開状況(一般加工)

展開状況(難加工)


   設問6.貴社が塩素系加工油剤の削減を進める際の問題点と対応策についてお伺いします。
    1) 問題点は何処にある(あった)と思いますか?
      @ 技術的に困難 : 3社(9%)
      A 価格面及び性能面 : 14社(44%)
      B コスト重視 : 9社(28%)
      C その他 : 4社(13%)
      D 回答無し : 2社(6%)
        具体的理由  ・OEM受託先の塩素フリー化が進んでいない  ・塑性加工の代替はかなり困難

問題点



    2) どのようにすれば、塩素系加工油剤の削減が進展すると思いますか? => 以下全回答掲載
      また、どのようにして塩素系加工油剤の削減が進展しましたか?

      ・ 使用禁止物質として法制化する
      ・ 大手企業から強制的に指導してもらえれば削減しやすい
      ・ 硫黄、ポリマー等に代替 
      ・ 会社方針を持つこと出来ることから具体的な方向(比較データ、推奨文、個別訪問等)で着実に進める 
      ・ 全油剤メーカーが顧客の安全性を重視し、もっと企業倫理の観点から推進して行くべき 
      ・ 社の方針から塩素系の製造を一切廃止した 
      ・ 残っている理由はコストによるものが大、難加工に対しては顧客の加工条件を含めて検討が必要、
       油剤だけの対応では代替が困難
      ・ 顧客意識の向上
      ・ 環境配慮を最優先し、塩素全廃に向けた新たな法規制を制定すること
      ・ 顧客が高価格でと受け入れた場合代替品開発、統廃合計画等を立案、スケジュール化し実施 
      ・ 法的規制
      ・ 塩素品をリサイクルし、廃油を削減する
      ・ 全面禁止
      ・ 技術開発力
      ・ 塩素化合物メーカーでの製造中止 
      ・ 潤滑添加剤の探索、工具の開発、切削加工条件の検討
      ・ 油剤・工具・加工方式等の総合的な検討が必要 
      ・ 全廃には加工方式での対応するしかない 
      ・ 切削性能向上
      ・ 塩素含有品の価格アップ
      ・ 油種を増やすことで対処する

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