
| 【第1回】 工作油剤とは何か |
工作油剤は潤滑油の一つですが、切削、圧延、引抜き、プレス、鍛造などの金属加工を行う際に用いる潤滑油の他、潤滑とは直接かかわりのない防錆油、熱処理油を総称して金属加工油剤あるいは工作油剤と呼び、タービン油等の機械潤滑油と区別しています。 工作油剤は金属を加工することを最大の目的としており、加工時の発熱を抑えるため冷却作用が高い水を添加剤の媒体とした水溶性の工作油剤も多くあります。水に溶けない金属加工油を不水溶性工作油、水を含むものを水溶性工作油と呼び、油系、水系をあわせて工作油剤と称しています。 工作油剤と機械潤滑油とを区別する理由は潤滑上の機能と構成成分が大きく異なるからです。機械や器物を作るために必要な潤滑剤が工作油剤であり、作られた機械や器物の機能維持や安定に運転するための潤滑油が機械潤滑油であるといえます。工作油剤も機械潤滑油もそれぞれの用途に対応した、たとえば切削加工用途であれば切削油、圧延加工には圧延油の如く固有の名称がついていますので、名称からその使用目的が大体わかります。 |
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| 使用目的 | ・金属材料を加工する。 ・焼付きを防ぐ。 ・摩擦を制御する。 |
・機械設備の機能維持。 ・摩耗を防ぐ。 ・摩擦を下げる。 ・錆を防ぐ。 |
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| 使用環境 | ・金属の降伏点〜破壊まで。 ・流体潤滑〜混合〜境界潤滑状態までの広い 範囲をカバーする。 |
・金属の弾性変形域内。 ・主に流体潤滑状態。 |
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| 成分構成 |
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| 寿 命 | ・使い捨てが基本で寿命は短い | ・繰り返しの使用に耐える。 ・寿命は長い。 |
| 環境関連 |
| ・環境への取組み |
| ・工作油剤の分別の仕方 |
| ・塩素フリー関連情報 |
| ・ジエタノールアミン関連情報 |
| 法規制 |
| ・化審法/化管法の概況 |
| ・SDS関連情報 |
| ・法規制と工作油剤 |
| ・GHS表示とPL表示の統一化 |
| 統計資料 |
| ・鉄鋼粗鋼生産 |
| ・自動車生産台数 |
| ・工作機械受注金額 |
| ・原油CIF |
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