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  【第5回】 さび止め油について

さび止め油は、石油系の基油にさび止め添加剤やその他の配合剤を添加して、金属−油界面にさび止め添加剤を吸着させ、さびの発生を防ぐようにしたものです。塗装、メッキなどのように半永久的な防錆ではなく、一時防錆です。

さび止め油のはたらき

金属表面のさびは、水・空気・その他腐食性物質が金属表面に接触することから起こります。さび止め油は、鉄鋼表面に強力な吸着膜を作り、さびの原因となる諸物質がこれらの金属に近寄れないような障壁を形成して、鉄鋼をさびから守ります。





さび止め油の選定


さび止め油の使用にあたっては、次の諸条件を十分検討して選定することが必要です。
・使用目的と防錆期間
・対象製品の構成材料(非鉄金属、ゴム、プラスチックの有無)
・対象製品の形状と大きさ
・保管状態
・荷造り、包装の仕様ならびに作業性
・除去性の難易度との関連


・塗布方法



さび止め油の処理工程

※対象製品表面の汚れ、水分等を十分に除去することが大切です。
※さび止め油の塗布方法には、浸漬法・噴霧法・刷毛塗り法等があります。



さび止め油の種類

さび止め油は基油の種類により、乾燥硬質膜のものから不乾燥軟質膜のものまで任意のタイプがあります。JIS K2246(さび止め油)に、NP−0からNP−20まで製品規格が規定されています。これらのさび止め油は、基油の種類とその特性から次のように分類されています。

種 類 JIS規格 膜の性質   主な用途
指紋除去形さび止め油
  NP−0
 
  機械一般および機械部品などに付着した指紋の除去とさび止め
溶剤希釈形さび止め油
  NP−1
  NP−2
  NP−3
  NP−19
 

硬質膜

 
 

軟質膜

 
  水置換性軟質膜  
 

透明硬質膜

 
  屋内および屋外でのさび止め
  主として屋内でのさび止め
  主として屋内でのさび止め:水置換形
  屋内および屋外でのさび止め
さび止めペトロラタム
  NP−6
 
  転がり軸受けのような高度な機械仕上げ面などのさび止め
一般さび止め油
  NP−7
  NP−8
  NP−9
  NP−10−1
  NP−10−2
  NP−10−3
  中 質  
  軽 質  
  特軽質  
  軽 質  
  中 質  
  重 質  
  一般機械用(金属材料および製品のさび止め)
 
 
  内燃機用(内燃機関のさび止め)
 
 
気化性さび止め油
  NP−20−1
 

NP−20−2

  軽 質  
  中 質  
  密閉空間内でのさび止め
 

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